2007年 05月 23日
une histoire passée |
Cette pensée m'a traversé l'esprit...
~すこしだけ物思い・・・~
定期的にかかってきていた電話が途切れて数ヶ月・・・
もう、とっくに過去の事なのに、
心の奥の、あんまり使われていない場所に陣取って
時々氾濫を起こす。
あの頃、わたしの中の珈琲は<あの味>だった。
使い込んだパーコレーターで淹れてくれる酸味の強い珈琲。
出来たてを大きめのマグカップで飲む、嬉しそうな顔。
正直言うと、どうしても美味しいと思えなかったのに、
ちょっと背伸びして美味しそうに飲んでいたわたし。
1996年、銀座にオープンしたスタバに数十分並んでやっとの思いで飲んだラテは、
そんなわたしの救世主だったけれど、
それでも、2002年夏、あの<味>に出逢うまでは
わたしはあの酸味のある珈琲にまだ支配されていた。
<もしかして、もう居ないのかもしれない。>
そんな根拠のない不安が芽生えてから数ヶ月。
怖くて確かめられない。
最後の電話が病床からだったから・・・。
すでにフランス病にかかっていたわたしをいつもからかって、
<ねぇ、おフランス^^>とわたしを呼んではニコニコしていた。
その頃パリで思い出す顔は、聞きたかった声は<それ>だった。
夢だったらいいのだけれど・・・。
思い過ごしなら、いいのだけれど・・・。
一針一針、ねねさんの丁寧で美しい手仕事で飾られて、
大事にわたしの元へ届けられたキャミソールは、
この季節、まだひんやりと冷たくて、
一緒に届いたストールが、冷たい肩とわたしの不安を包んでくれた。
一緒に過ごした時間を、別々に過ごした時間が追い越した頃、
やっと<友達>になれたような気がしたけれど、
時々かかってくる電話は<未練>だったから
秋の夜風のように、冷たくしてしまった。
もしも今、星になってしまっていたら、
わたしを許して、見守ってくれているでしょうか?
あの頃、彼が嫌いだった<苦い珈琲>しか飲まなくなったわたしを
<おフランスだから仕方ないなぁ・・・>って
笑ってくれているでしょうか?
~すこしだけ物思い・・・~
定期的にかかってきていた電話が途切れて数ヶ月・・・
もう、とっくに過去の事なのに、
心の奥の、あんまり使われていない場所に陣取って
時々氾濫を起こす。
あの頃、わたしの中の珈琲は<あの味>だった。
使い込んだパーコレーターで淹れてくれる酸味の強い珈琲。
出来たてを大きめのマグカップで飲む、嬉しそうな顔。
正直言うと、どうしても美味しいと思えなかったのに、
ちょっと背伸びして美味しそうに飲んでいたわたし。
1996年、銀座にオープンしたスタバに数十分並んでやっとの思いで飲んだラテは、
そんなわたしの救世主だったけれど、
それでも、2002年夏、あの<味>に出逢うまでは
わたしはあの酸味のある珈琲にまだ支配されていた。
<もしかして、もう居ないのかもしれない。>
そんな根拠のない不安が芽生えてから数ヶ月。
怖くて確かめられない。
最後の電話が病床からだったから・・・。
すでにフランス病にかかっていたわたしをいつもからかって、
<ねぇ、おフランス^^>とわたしを呼んではニコニコしていた。
その頃パリで思い出す顔は、聞きたかった声は<それ>だった。
夢だったらいいのだけれど・・・。
思い過ごしなら、いいのだけれど・・・。
一針一針、ねねさんの丁寧で美しい手仕事で飾られて、
大事にわたしの元へ届けられたキャミソールは、
この季節、まだひんやりと冷たくて、
一緒に届いたストールが、冷たい肩とわたしの不安を包んでくれた。
一緒に過ごした時間を、別々に過ごした時間が追い越した頃、
やっと<友達>になれたような気がしたけれど、
時々かかってくる電話は<未練>だったから
秋の夜風のように、冷たくしてしまった。
もしも今、星になってしまっていたら、
わたしを許して、見守ってくれているでしょうか?
あの頃、彼が嫌いだった<苦い珈琲>しか飲まなくなったわたしを
<おフランスだから仕方ないなぁ・・・>って
笑ってくれているでしょうか?
by maqui-cafe
| 2007-05-23 21:52
| Je pense...~思い~